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REDINK ART×CRAFT

Craftman WEAPON

Original Handmade Leather Item.
Original Goods.
Art Work…etc.

広島県尾道市にあるハンドメイド革工房
REDINK ART×CRAFT
レッドインク アートクラフト

一点一点、手作りで製作しております。

主にタンニン鞣しのヌメ革を使用し、手縫いで仕立てております。


◆なぜ手縫いなのか?
手縫いのメリットとは?

まず、市販されている革製品はほとんどがミシン縫いです。
というのも手縫いは、非常に時間がかかり、量産に向かないからです。


◆手縫いとミシン縫いの違いは?

「手縫いは、サドルステッチ(糸の両端に針を取り付け、穴に8の字を描くように縫い進める方法)なので、丈夫である。ミシン縫いの場合は、服などのほつれで一度は経験したことがあると思いますが、一部が切れるとツツーっと糸がほつれていきます。

手縫いの場合はこれを防ぐことができます。糸が切れてもほつれることはないというものです。

以上の理由から当工房では主に手縫いで仕立ております。



◆なぜ栃木レザー、ヌメ革なのか?


革のなめしの方法には主に以下のような方法などが用いられます。↓(以下Wikipediaより引用)


●タンニンなめし

切り口(コバ)が茶褐色、型崩れしにくく丈夫、染色しやすい(染料の吸収がよい)、吸湿性に富む、使い込むほど艶や馴染みがでる、などがある。反面、タンニンでなめす場合、タンニンを革の中心部分に浸透させるために、タンニン濃度を徐々に上げる必要がある(濃度が高いと表面にだけタンニンが結合し、後で浸透しなくなる)。よって工程数が多くなり、30以上の工程を踏まえる必要があり、高コストになる。よく皮革製品で「飴色になる」と表現されるが、それはこのタンニンなめしによるものである。手縫いを用いるような鞄等にはタンニンなめしの材料が用いられる。


●クロムなめし(通称:Wet-Blue(ウェットブルー))

切り口が青白色、伸縮性が良い、柔軟でソフト感がある、吸水性が低く水をはじきやすい、耐久力がある、比較的熱に強い、などがある。衣料用にはクロムなめしが用いられる事がほとんど。タンニンなめしに比べて工程の省力化からコストを抑えられる反面、なめし工程上で使うクロムが焼却により化学反応(酸化)を起こし、人体に有害な6価クロムに変化するので処分の際は注意が必要である。


●コンビネーションなめし

タンニンなめしとクロムなめしを組み合わせたもの。


などです。


市販されている量産の安価な革製品などはコストを抑える為、手間を省いたクロムなめし、コンビなめしがほとんどです。
中には合成皮革(合皮、フェイクレザー)を本革として販売する業者もいます。


当工房で使用する栃木レザー社のヌメ革とは先述したタンニンなめしの方法でなめした皮革の事を指します。

特徴はその丈夫さです。素材自体は固く、太陽の光を浴びたりすることで変色します。使えば使うほどに風合い、味わいが増す素材です。牛の傷やシワ・血管や毛穴の痕などの自然な表情、革の匂い、温かな手触り、古くから皮革の代表格。素晴らしい素材と言えます。

そして、タンニンなめしの方法にも

ピット層なめし、たいこなめし(ドラムなめし)、があります。

●ピット層鞣し
大きなプールにタンニンを貯めて、その中に革を漬け込むことで革にタンニンを染み込ませていきます。

ピット層鞣しの場合はタンニンが自然に染み込んでいくのを待つ必要があるため、とても時間がかかります
季節や気温などによっても変わってきますが、大体1カ月ほどの時間がかかります。

●たいこ鞣し(ドラム鞣し)
たいこと呼ばれる大きな樽(ドラム)の中に、革とタンニンを入れて、ぐるぐる回します。
こうすることで、革にタンニンが早く浸透します。約2日ほどです。

しかし、たいこ鞣しの場合は革に様々な負荷がかかるため、繊維の閉まり具合がピット層鞣しと比較すると悪くなります。
繊維の密度が変わってくることで、染色したときの色の付き方や、コバ磨きをした時の仕上がり具合に影響が出てきます。
また、タンニンの染み込み具合もピット層とたいこでは違います。
そして、タンニンの染み込み具合は革の経年変化に影響してきます。
ピット層鞣しの場合は革に負担をかけることなくタンニンをしっかりと染み込ませるため、
きれいに経年変化し、コバなどもきれいに仕上げることができると言われています。
ピット層鞣しの革は製造に時間がかかるため、価格も高価になります。

そして、現在、ほとんどの革製造業者は「ピット層」ではなく「たいこ」を用いて鞣しをおこなっています。
国内でピット層を用いて本当のヌメ革を製造している業者は数社しかありません。

そのピット層でなめす方法でヌメ革を製造するタンナー(革製造業者)が
栃木レザー社です。
栃木レザー社のヌメ革は日本最高峰とも言われています。
実際に使用してもそう感じます。

以上の理由から当工房では主に栃木レザー社のヌメ革を使用しております。